ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「エリナのお墨付きがなくても、あの見た目と美味しさならば絶対に売れるとは思うけれど、冷蔵庫に保存しなくちゃならないケーキだからね。商売ってのは、予想通りに行くとは限らないから、安全策を取ったメルダのことを許してやりなよ」

 ミメットがとりなすと、エリナは「わかっていますぅ、ロールケーキが売れるのは嬉しいんですぅ、でもでも、恥ずかしいんですうううううー」と身悶えた。

「なんだか、王都の塔のてっぺんに立って『優しさをありがとう!』って叫ぶのと同じ感じじゃないですか」

 ぷっ、と吹き出したミメットは、子猫にじとっと見られて「いや、ごめんごめん」と(まだ顔が笑っていたが)慌てて謝った。

「そりゃあ、恥ずかしいね。だけどさ、こう考えてみてごらんよ。優しさをもらえて嬉しい気持ちがこもったロールケーキを食べたらさ、食べた本人も嬉しくなって、また他の人に優しくしようって思うんじゃないかい?」

「……そうですか?」

「そうだよ。あんなに美味しいケーキだし、ロールケーキを口に入れると、エリナの嬉しそうなにこにこ顔が思い浮かぶんだよ。そうやって、食べた人が優しさを広げて、この王都がもっともっと素敵で住み良い場所になるなら、それは嬉しいことだと思わないかい?」

「思います。というか、そんなことを思いつくミメット姉さんが素敵だと思います!」

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