ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「新鮮なトマトは、とても美味しかったです」

「そうだね、力強い味わいがしたよ」

 エリナとミメットのプロの目にも、この農園のトマトはとびきり素晴らしいものに思えた。

「丸かじりというのも悪くないな」

 なんと、もぎたての大きなトマトを3つも平らげたヴォラットも、満足そうに言った。野性味溢れる彼が貴族の三男で、おまけにスカイヴェン国の宰相の息子なのだということをライナス夫妻が知ったら仰天しただろう。

「美味しいうちに皆さんの手にお届けしたいのですが、やはり限度がありまして……」

 倉庫の中には、少し柔らかくなったトマトが保存されていた。それを見たエリナは「うわあ、これはまた美味しそうな熟れ具合です、ケチャップにするのにぴったりですよ!」と歓声をあげた。

「ケチャップ? それがトマトの保存食なのですか?」

 ルマがエリナに尋ねると、子猫は「はい、できれば余ったトマトをみんなケチャップにして、販売していただけたらと思うんです」と笑顔で言った。

「というわけで、さっそくケチャップ作りに入りたいのですが……」

「はい、お願いします。農園のお手伝いをしてくれる近所の方々にも来ていただいていますので、よろしくお願いします!」

 ルマが、期待に満ちた顔で頭を下げた。
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