ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「小さなレディ、僕とデートしておくれよ」

 食事が終わると、フランセスはさっそくエリナをかまい始めた。その様子をルディがため息混じりに眺めている。
 自分が保護する大切な子猫をおもちゃにされるのはごめんなのだが、王太子という大変な役割を引き受けさせてしまった弟にとって、エリナとの関わりが貴重な癒しになっていることに気づいていたので、無碍に扱えないのだ。

 さて、その子猫はぷんと膨れてフランセス王太子をあしらっている。

「おやおや、王太子さまには、こんな赤ちゃん猫よりもふさわしいお相手がいらっしゃるんじゃないですか?」

「そんな冷たいことを言わないでおくれよ。白い耳の子猫ほど、僕の心を奪う存在はないんだよ。ほら、フランお兄ちゃんが楽しいところに連れて行ってあげるからね、こっちにおいで。美味しいお菓子もあるよ」

 ご機嫌ななめのエリナの機嫌を取ろうとするフランセスは、イケメンだからまだ許されるが、セリフが少し変質者っぽい。
 両親である国王夫妻は「ふう……」と、残念な子を見る視線で(いや、実際に残念な王太子となっているのだが)フランセスを見て、ため息をついた。
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