ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「……おかしくないですか?」

 ルディは目を細めた。

「よく思い出してみるといい。市場の人たちの中で、ひとりでも俺たちを不審な目で見た者はいたか?」

 エリナは「ええと……」と記憶を探った。

「いませんでしたね。むしろ、狼隊長と一緒にいれば安心だからとか、ちゃんとくっついていて迷子にならないようにしなさいとか、そんなことを言われていました」

 彼女の言葉を聞いて、ルディは満足そうに頷いた。

「王都は大きな町だし、各地から様々な者が集まる場所だ。俺たちが目を光らせてはいるが、中には善良とは言い難い者が潜んでいる恐れもある。だから、エリナのように小さな女の子は、警戒してもしすぎることはないのだ」

「はい、わかりました」

 子猫は小さな拳を握って、よいお返事をした。ルディは子猫の頭をぽふっと撫でてから、弟に視線をやった。

「……フラン、あまり余計な発言をすると……」

「ごめんなさいごめんなさい兄上! もう余計なことは言いませんから、そんな風に恐ろしく唸るのはやめてください!」

 素早く白旗を上げる王太子であった。
 
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