ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 国王には執務があるということなので、朝食を終えると仕事に向かった。ということで、ギルバート現国王、サランティーナ王妃、フランセス王太子、そして第一王子のルディという錚々たるメンバーを引き連れて、エリナは王宮の薔薇園を散歩することになった。

「うわあ、いろんな色の薔薇がある! こっちのは花びらが多くてまん丸になってる」

 花が咲き乱れる中をちょこちょこと歩いて、「つつくといい匂いがします、ほら」などと楽しそうに薔薇とたわむれる幼い子猫を見るだけで、大人たちは顔が笑み崩れている。

「やっぱり、小さい子はいいわね。特に女の子は可愛いわ」

 サランティーナ王妃が「男の子と違って、花をもいだり根っこをほじくったりしないし……薔薇の中を突っ切って、服にかぎ裂きを作らないし……」と呟いたので、ルディとフランセスはちょっぴり肩をすくめた。心当たりがあり過ぎたのだ。

「なんだか、無邪気なエリナを見ていると……結婚したくなってくるね」

 フランセスが呟いた。

「……ええっ?」

「……なに?」

「……なんだと?」

 サランティーナ王妃とギルバートは、口を『お』の形にあけたままその場に凍りつき、ルディは素早く動くとフランセスの視線からエリナを隠した。

 
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