ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「見事な薔薇ですね。王宮では薔薇の花びらのジャムを作っているんでしょうか? お茶に入れると美味しいし、クッキーに乗せてもいいんですよね……わたしの口には入ったことがない、高級品だけど……」

「薔薇のジャム、というものがあるのか」

 問いかけたルディに、エリナは小さな両手で頬を包むようにして笑った。

「はい。素晴らしい香りのする、女の子にとっては憧れのジャムです。確か、朝露の付いた開きかけの花を摘み、赤い薔薇とピンクの薔薇の花びらで作るんでした。咲ききると香りが飛んでしまうんですって。そして、最初にお砂糖で漬けて鮮やかな色と香りの薔薇シロップが出たら、まずそれを煮詰めて、後から花びらを加えると綺麗な仕上がりになるそうです……わたしは作ったことはないんですけどね」

 前世では経済的に厳しい状態だったエリナだが、図書館で読んだ本に載っていた薔薇の花で作られたジャムに憧れを持っていた。そのため、高価な薔薇を手に入れることができないけれど、何度も何度も読んで、想像の中でジャムを煮ていたのだ。

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