ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「朝ごはんにいただいたオムレツがとても美味しかったんですよね。王宮の卵はとても良いものを使っているんじゃないですか?」

「まあ、王族に出すものだから、国一番の卵を使っていると思うが……」

「そうですよね! だから、あの卵を使って丼ものを作りたいんですけど、卵丼よりボリュームがある親子丼が食べたい気分なんです」

 そう、朝から元気でちょこまか動く子猫は、食欲も旺盛なのだ。

「ああん、考えたらもう、頭の中が親子丼でいっぱいなのにゃん」

 ルディの腕の中で、エリナがじたばたと足を動かした。

「ふむ、鶏肉ならばわしにも簡単に噛み切れるのう……わしの心の中も、親子丼でいっぱいになったのじゃ!」

 ギルバートも、その場でじたばたと足踏みをした。

「僕も! 僕の心もだよ、エリナ! 僕の心の中は、ヒヨコの作る親子丼でいっぱいだよ!」

「もう、フランお兄ちゃんてば! ヒヨコじゃないにゃん! レディの猫だにゃん!」

 とうとうエリナに『シャッ』と威嚇されてしまったフランシスは、「ごめんごめん、謝るからお昼に親子丼を作ってよ!」と、笑いながらちゃっかりおねだりをしたのであった。イケメン王太子も、エリナの前では残念な狼のお兄ちゃんになってしまう。

 そしてルディは(威嚇する姿も愛らしいとは、さすがは俺のエリナだな)と、見当違いの方向に満足しながらぐるぐると喉を鳴らして、またしてもエリナに「よしよし」とモフられてしまうのであった。
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