ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 というわけで、厨房に王家の主要メンバーが集まるという事態になり、料理人たちはあわあわ言いながら目を泳がせた。

「こっ、これは、どうしたものでしょうかっ!」

「料理長、なんとかしてくださいっ、あれ、料理長はどこだ?」

 王妃に呼び出されて不在である。

「うわああああ、困った!」

 その様子を見たエリナは(しまった、料理人の皆さんの仕事の邪魔になっちゃったよ!)と反省する。
 そして、ギルバート前国王とフランセス王太子に「親子丼についての説明をするので、おふたりはどこか別のお部屋で待機してもらえますか?」と頼んだ。

「お兄ちゃんは、エリナの料理をする姿を見たかったのになあ」

「材料の準備をお願いするところからなので、まだ料理はしませんよ……ええと、午前のお茶の時間にしませんか? お散歩に行って喉も渇いたし」

「あ、そうだね」

「うむ、そろそろお茶の時間にしてもよいのう」

「はい。それでは、おふたりにはそちらの手配をお任せしますね」

 ということで、エリナに仕事を与えられたギルバートとフランセスは戻って行き、料理人たちは(前国王と王太子殿下を小さな掌の上でコロコロと転がしてみせるこの子猫は……青弓亭のエリナの正体とは……いったい何者なんだ?)と、無邪気に笑いながら王族に向かって「お願いしまーす」と手を振る子猫が只者ではないことを確信するのであった。
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