Sweet Strawberry Trap 御曹司副社長の甘い計略
披露宴を終え、新婚旅行先のモルディブに向かうため、わたしたちはオフィス棟の屋上ヘリポートに向かった。
そこからヘリで成田へ飛ぶのだ。
実は、この新婚旅行の計画を立てるときも、ひと悶着あった。
わたしは通常便で行こうと主張したけれど、宗太さんはプライベート・ジェットで行こうと言って譲らなかった。
「だって、直行便ないんだよ、モルディブまでの」
「でも、さすがに贅沢すぎません? プライベート・ジェットなんて」
「いや、そんなことないって。一生に一度の新婚旅行なんだから」
それにプライベート・ジェットなら、と宗太さんはわざと声を落として、耳元で囁いた。
「思いっきりいちゃいちゃできるよ。長いフライトの間、さ」
そして、わたしの背中にツーっと指を這わせたりしてくる。
「ねっ」
もうー。
「……わかりました」
と言うわけで、結局、押し切られ、超ラグジュアリー・プランが採用されることになった。
ヘリの操縦、今日はもちろん宗太さんではない。
機体も会社所有の大型ヘリ。
屋上まで、大勢の人が見送りに来てくれた。
「皆さん、お見送りありがとうございます。思いっきり楽しんできます。みやげは“ノロケ話”ってことで。楽しみにしといてください」
と宗太さんが挨拶すると、彼の友達が「誰がそんな話聞くかよ」と大声で答え、その場は笑いに包まれた、
お幸せに、という声と拍手に見送られ、まず宗太さんがヘリに乗り込んだ。
「お姫様、さあ、お手を」
宗太さんはうやうやしい調子で手を差しだす。
いや、宗太さんの方こそ、白いタキシードがさまになりすぎていて、王子様そのものなんですけど。
そこからヘリで成田へ飛ぶのだ。
実は、この新婚旅行の計画を立てるときも、ひと悶着あった。
わたしは通常便で行こうと主張したけれど、宗太さんはプライベート・ジェットで行こうと言って譲らなかった。
「だって、直行便ないんだよ、モルディブまでの」
「でも、さすがに贅沢すぎません? プライベート・ジェットなんて」
「いや、そんなことないって。一生に一度の新婚旅行なんだから」
それにプライベート・ジェットなら、と宗太さんはわざと声を落として、耳元で囁いた。
「思いっきりいちゃいちゃできるよ。長いフライトの間、さ」
そして、わたしの背中にツーっと指を這わせたりしてくる。
「ねっ」
もうー。
「……わかりました」
と言うわけで、結局、押し切られ、超ラグジュアリー・プランが採用されることになった。
ヘリの操縦、今日はもちろん宗太さんではない。
機体も会社所有の大型ヘリ。
屋上まで、大勢の人が見送りに来てくれた。
「皆さん、お見送りありがとうございます。思いっきり楽しんできます。みやげは“ノロケ話”ってことで。楽しみにしといてください」
と宗太さんが挨拶すると、彼の友達が「誰がそんな話聞くかよ」と大声で答え、その場は笑いに包まれた、
お幸せに、という声と拍手に見送られ、まず宗太さんがヘリに乗り込んだ。
「お姫様、さあ、お手を」
宗太さんはうやうやしい調子で手を差しだす。
いや、宗太さんの方こそ、白いタキシードがさまになりすぎていて、王子様そのものなんですけど。