転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
「エマを馬鹿にしないで。ウザイくらいに私の世話をしてくれる仕事熱心な侍女なのよ。顔は普通でも、脱いだらきっといい女よ。裸を見たことはないけど、たぶん」
(レミリア様……何気にひどいこと言ってません? 脱いだらいい女って、そんなことはありませんが、それよりもうら若き貴族女性として、その発言はNGです。今後はお読みになられる本を、精査してからお渡ししましょう……)
チンピラへの反論としても不適切であったようだ。
舌なめずりをした男が、エマに手を伸ばして言う。
「そりゃ楽しみだ。ふたり、まとめて食っちまおうぜ」
悲鳴を上げそうになったその時、ふたりの男性が風のように現れた。
藍色の騎士服の胸元に輝くのは、盾に翼竜が描かれたエンブレム。
王城騎士団の中でも選りすぐりのエリートでなければなれないという、竜騎士だ。
ふたりとも腰に剣を携えているが抜くことはなく、たちまちチンピラどもの腕を捻り上げて捕縛してしまう。
「いででで! 放してくれ、俺らはなんもしてねーよ!」
チンピラがそのように叫ぶと、年上の方の竜騎士が呆然としているエマに問いかける。
「この者の弁明は誠ですか?」
(レミリア様……何気にひどいこと言ってません? 脱いだらいい女って、そんなことはありませんが、それよりもうら若き貴族女性として、その発言はNGです。今後はお読みになられる本を、精査してからお渡ししましょう……)
チンピラへの反論としても不適切であったようだ。
舌なめずりをした男が、エマに手を伸ばして言う。
「そりゃ楽しみだ。ふたり、まとめて食っちまおうぜ」
悲鳴を上げそうになったその時、ふたりの男性が風のように現れた。
藍色の騎士服の胸元に輝くのは、盾に翼竜が描かれたエンブレム。
王城騎士団の中でも選りすぐりのエリートでなければなれないという、竜騎士だ。
ふたりとも腰に剣を携えているが抜くことはなく、たちまちチンピラどもの腕を捻り上げて捕縛してしまう。
「いででで! 放してくれ、俺らはなんもしてねーよ!」
チンピラがそのように叫ぶと、年上の方の竜騎士が呆然としているエマに問いかける。
「この者の弁明は誠ですか?」