転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
普通すぎて人の記憶にも残らないモブのエマだが、レミリアのバッドエンド回避に必死な今は、その熱さが変わり者に見られるのかもしれない。

ともあれ王太子は機嫌よさそうに笑ってくれている。

その後は芸術サロンの日付と時間を書いた招待状を差し出し、「レミリア嬢と一緒に君も来るといい」とエマにまで参加権を与えてくれた。

「ありがとうございます!」

(園遊会の時のようにこっそり覗かなくていいのは助かる。レミリア様のサポートも堂々とできるし、同伴許可はありがたい)

王太子がテーブルクロスを箱に戻してオズワルドに渡したのが、謁見終了の合図のようだ。

立ち上がったエマは深々と頭を下げてから退室する。

(そういえば、由奈情報では芸術サロンの招待状が届くんだった。少し流れが違うけど、なにも問題ない。帰ったら早速サロン対策を練って、レミリア様を特訓しなくちゃ……)

王城の廊下は広く長く、複雑に入り組んでいる。

招待状ゲットに浮かれて気もそぞろになっていたためか、入ったことのなかった棟に来てしまい、自分がどこにいるのかわからなくなる。

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