転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
オズワルドはククと笑っており、冗談でその話をしたようだ。

クリストファーはテーブルクロスの話を深読みし、嘆息して羽根ペンを置く。

「お前の言いたいことはわかっている。早く花嫁を決めろというのだろう」

「私が急かすなど、おこがましいことです。国王陛下がいい加減に妃を持てと仰っておいでではあります」

「考えているさ。レミリア嬢も候補のひとりだ。だが――」

言葉を切ったクリストファーは、フッと思い出し笑いをする。

「なにか問題でも?」

「いや。見目麗しく、家柄も申し分ない。口数は少ないが、夜明けの鶏のようにやかましい女よりずっといい。ただ、レミリア嬢の気持ちはどうなのだろう。あまり乗り気ではないように思うが。やる気に満ちているのはどうも、あの侍女だけのような気がする」

王太子の推察にオズワルドは吹き出し、慌てて口元を押さえた。

あの侍女は張り切り方が露骨だが、不思議と嫌な感じはなく、仕える令嬢のために画策する姿に純粋さがあった。

レミリア嬢と大して歳は変わらないだろうに、まるで母親のような過保護ぶりも感じられる。

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