平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
リズは、ジェドのそばからついて行きながら小さくなる。ふと向こうの光景が目に留まって、あ、と赤紫色の目を見開いた。
ティーセットが置かれたテーブルのそばに、ゆったりと寛ぐ白獣の姿があった。
恐らくは、戦闘獣を引退したという前伯爵の相棒獣だろう。とても落ち着いている様子は凛々しくもあり、そして女性らしい穏やかな眼差しをしていた。
リズは一瞬、グレインベルトの山で出会った〝白獣の女王〟を思い出した。
一時、ジェドの相棒獣の代わりも務めていたという彼女は、子想いの白獣なのだろうかと、そんな印象が脳裏を過ぎった。
リズたちが立ち止まると、カルロもその後ろでお座りをした。覚えのない匂いのためか、あちらの相棒獣に向かってふんふんと嗅いでいる。
「追って寄越された手紙も読んだ、あの幼獣を預かっている殿下周りの調査らしいな」
そんな声が聞こえて、リズは目を戻した。
ヴィクトルが、腕を組んでジェドと向かい合っている。その姿は父親らしい威厳に溢れていて、修羅場を警戒して反射条件でビクッとしてしまう。
「私が何度促しても来ないというのに、全くお前ときたら」
「仕事が忙しいんです」
にこっと笑ってジェドが適当に流した。
「やかましい。令嬢と会わせるためのパーティーを察知して断っているとは、私だって気づいているんだぞ。というか父さんだって寂しいんだ! 顔を見せに来なさいっ」
あ、怒っているかと思ったら、ちょっと寂しがり屋の一面が……。
リズは、少し憎めない感じで地団太を踏んだ前グレイソン伯爵に、ジェドとは全く違う素直なところを感じて親近感を抱いた。
ティーセットが置かれたテーブルのそばに、ゆったりと寛ぐ白獣の姿があった。
恐らくは、戦闘獣を引退したという前伯爵の相棒獣だろう。とても落ち着いている様子は凛々しくもあり、そして女性らしい穏やかな眼差しをしていた。
リズは一瞬、グレインベルトの山で出会った〝白獣の女王〟を思い出した。
一時、ジェドの相棒獣の代わりも務めていたという彼女は、子想いの白獣なのだろうかと、そんな印象が脳裏を過ぎった。
リズたちが立ち止まると、カルロもその後ろでお座りをした。覚えのない匂いのためか、あちらの相棒獣に向かってふんふんと嗅いでいる。
「追って寄越された手紙も読んだ、あの幼獣を預かっている殿下周りの調査らしいな」
そんな声が聞こえて、リズは目を戻した。
ヴィクトルが、腕を組んでジェドと向かい合っている。その姿は父親らしい威厳に溢れていて、修羅場を警戒して反射条件でビクッとしてしまう。
「私が何度促しても来ないというのに、全くお前ときたら」
「仕事が忙しいんです」
にこっと笑ってジェドが適当に流した。
「やかましい。令嬢と会わせるためのパーティーを察知して断っているとは、私だって気づいているんだぞ。というか父さんだって寂しいんだ! 顔を見せに来なさいっ」
あ、怒っているかと思ったら、ちょっと寂しがり屋の一面が……。
リズは、少し憎めない感じで地団太を踏んだ前グレイソン伯爵に、ジェドとは全く違う素直なところを感じて親近感を抱いた。