平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
――団長様、無理です。私、スマートに嘘なんて吐けませんっ。

思わず涙目で視線をそらしたリズを、ジェドがまたしてもさりげなく両親から救出する。後ろで見守っている執事サムソンは、感動してハンカチを目元にあてているしまつだ。

それを全体から眺めているカルロだけが、何か言いたげだった。

「母上、教育を全部あなたに取られたら、たまりません。結婚した後で、俺が直にリズに教える楽しみも残しておいてください」

「まぁっ、ジェドだったら」

一体なんの話をしているのか、アリスティアが熱くなった頬に手をあてる。

私、ふりですよね? なんか団長様、のりのりで紹介してません!?

ジェドに腰を抱き寄せられているリズは、ぽかんとしてその親子の会話を見ていた。気のせいだろうか、なんだか外堀を埋められているような……。

「いいですわ。わたくしも、早く可愛い孫の顔が見たいですから。そちらはジェドに任せることにしましょう」

「母上、ありがとうございます」

「うふふ、いいのよ。立派な跡取りを期待していまからね。そうそう、気を利かせて、お前とリズさんの二人の部屋も用意してあげましたよ」

アリスティアが、口元に手をあてて微笑ましげに言った。

それを聞いて、リズは「ん?」と疑問の声を上げた。二人の部屋って……もしかして私、滞在中は団長様と同室なの!?

「ま、待ってください。もしかして、まさかベッドも一緒なんですか!?」

焦って尋ねたら、ヴィクトルが答えてくる。
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