平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
ジェドが、ぐちぐち言いながらネクタイを締めていた。

脱衣所の方で着替えを済ませたリズは、現在も猛反省中だった。のろのろと袖口を整えながら、鬼上司に目も向けられずごにょごにょと答える。

「すみません。その、私は兄弟もいなかったものですから、……つい、びっくりしてしまったんです」

この状態で、未来の婚約者のふりだなんて務まるのかしら……?

リズは、昨日のあれやこれやも蘇って弱気になる。ジェドの完璧な恋人態度を思い出すと、ついていける気がしない。

今朝は、近くで目覚めただけで鬼上司に枕を投げてしまった。彼は恋人素振りもしていなかったので、過剰反応と言われれば全くもってその通りだろう。

そう反省して自信もなくなっている彼女から、カルロがジェドへと視線を移した。その視線は、納得できないというか何か言いたげだ。

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