平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
だから、リズもそれを約束したわけだが、つい前グレイソン伯爵夫妻を思って両手で顔を覆ってしまった。

「うぅ、平気そうにしれっと対応している団長様が、信じられないです」

とくに彼の父親であるヴィクトルは、心底明るい人柄だった。心根が温かくて、子供みたいに喜怒哀楽が素直な人だ。

「気にしすぎだ。肩の力を抜いて適当にやればいい」

「あんなにいい人なのに!? あの笑顔、ほんと胸にくるんですよ……」

ジェドはやっぱり〝鬼〟だと思った。

屋敷から近いからと、王宮までの道のりを覚えがてら進む。

会話が途切れたところで、リズはちらりと隣を気にした。――そこには、圧倒的な存在感を放つ馬よりでかい大型獣、カルロの姿がある。

「カルロを、こうして歩かせても大丈夫なんですか……?」

気になって尋ねる。

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