平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「風の通りが、一番気持ち良かったからだ!」

どーんっ、と太陽みたいな明るい笑顔でニコラスが断言する。

「はぁ、左様でございますか。グレイソン様の婚約者様をお連れしました」

「ありがとうジェイコブ! 新米のトゥニーとウッドによろしくな。あっ――うむ、ご苦労であった」

ハッと彼が口調を王族っぽく言い直す。

近衛騎士が、少し照れた表情を騎士流のお辞儀で隠した。去っていく彼を目で追いつつ、リズはカルロと共に入室して扉をしめる。

王族の護衛にあたっている騎士は何十人といるだろう。それなのにニコラスは、みんなの名前なども把握していたりするのだろうか?

「ジェドからは、リズとカルロをつけると頼もしい知らせを受けたぞ。内密の調査だから、周りの者には遊びに来ていると伝えてある」

「ああ、そうだったのですね」

道理でスムーズに案内されたわけだ。

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