平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「まぁな。通りがてら、ここでたまに宰相らも少しだけ足を休めていたりする。表を歩いていると、声をかけられてゆっくりできんからな」

ニコラスが、ぱたぱたと軽い足取りで向かった。

「ここが、俺がよく見物で楽しんでいる場所だ」

そこは、半円錐形のちょっとした出窓だった。ちょうど一人分が立てるスペースがあって、幼獣を抱っこしたニコラスがぴったり収まる。

「しかもな、誰が〝忘れ物〟をしたのかは知らないが、ちょうど高さがばっちりなのだ!」

楽しげに教えてくれた彼の下には、小さな台が一つ。

リズは、それを見てなるほどと納得する。どうやら使用人も分かっていて、気を遣ってさりげなく設置したのだろう。

「殿下って、とても純粋な方でいらっしゃるんですね」

「何をしみじみ言っているのだ? 見てみろ、ここからも城の正面通路が見える。使節団の入場をこいつと一緒に鑑賞していたら、視線を感じたんだ」

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