平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
その時、やや勝気な目付きの印象がある、大きな紫色(バイオレット)の目でじっとリズを見ていた幼獣が、ニコラスの腕の中でもぞもぞ動き出した。

「みゃう!」

「え? どうしたの?」

リズは、自分が呼ばれたような気がして応えていた。

「みょ、みょみゅっ」

幼獣が短いもふもふの前足で、通路の方を指している。

そこに変わったものなどはない。ふわっふわっと白い毛並みを動かせ、身振りで幼獣に訴えられたリズとニコラスは首を捻った。

「なんて言っているのかしら……」

ふと思い付いて、リズはさっと辺りに目を走らせた。そして幼獣を胸に抱いているニコラスを、一旦庭付きのテラスへと誘って移動する。

「一体なんだ?」

「殿下、申し訳ありません、この芝生を、少しだけひっくり返してしまっても平気ですか?」

「別に構わんぞ。幼獣もたまに遊んで掘ったりするしな」

< 151 / 310 >

この作品をシェア

pagetop