平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
しばらくリズは、真面目に考えていた。見守っている幼獣が、ニコラスの腕の中で片耳をぴこぴことさせて待つ。

「匂いが続いているというのなら、きっとそこに誰かがいたのは確かで、そして壁の向こうに消えていったのは事実なんだわ」

リズが確認をもって口にしたのを、ニコラスが不思議そうに見つめる。

「根拠もないのに、どうしてそう言い切れるんだ?」

「この子がそう言ったんだもの。なら、それは事実なんだわ」

真っすぐに信じている。リズは、にこっと幼獣に笑いかけた。

「教えてくれて、ありがとう」

「みゃう!」

よしよしと頭を撫でると、幼獣が瞳にリズを大きく映し出して、きらきらとした目で誇らしげに元気よく鳴いた。とても嬉しそうだった。

「カルロも、伝えてくれてありがとう」

「ふんっ」

「なんで不機嫌そうなの?」

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