平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
今度はしゃがんで右へと寄っていったリズは、不意に自分のスカートを踏んづけて転ぶ。

「ふぎゃっ」

――なんでこんなところでころぶのおおおおお!?

ばさっとスカートが広がってしまい、十五歳の王子様の前でなんてことを!と慄いた。しかし転倒した拍子に、何かをガツンと手で押した感触がした直後、そこから上がったのは歓声だった。

「おぉっ、さすがはジェドの婚約者だ! これは隠し通路の一つだな!」

ん? 隠し、通路……?

カルロが、やれやれとリズのスカートを下げる。リズはそちらに気も回らず、ニコラスが興味津々と覗き込んでいる壁の下辺りに目を留めた。

そこには、ポッカリと小さな入り口が開いていた。

「へ……? ま、ままままさか、壊……っ!?」

恐ろしい想像が脳裏を駆け、リズは言葉が詰まった。

王宮の内部に損害を与えたと知られたら、鬼上司のジェドに雷を落とされるに違いない。

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