平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
以前、副団長コーマックが正座&説教されていたのを思い出した。けれどすぐ、カルロに鼻先で押されて、遅れてニコラスの先程の台詞が頭に蘇る。

リズは立ち上がると〝綺麗な四角の穴〟を恐々と観察した。

「これ、壁の一部が、横にスライドしている……? ということは、私が壊したわけではないんですよね?」

「女子(おなご)が転んだだけで壊れる建物ではないぞ。この城は歴史が長くて、把握されているだけでも結構の隠し通路があるとは聞いている。これもその一つだろう」

あれ? そうすると、王子を見ていたのは、城の内部を知っている誰かということになるんじゃ……?

そう考えかけた時、小さな入り口をもっと覗き込んだリズの足元が、ガコン、と不意に傾斜へ変わった。

「えっ?」

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