平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
走り抜けていった巨大な風の勢いで、リズとニコラスの滑っていく速度が急速に落ちる。

「えぇぇっ、あなた自分で魔力吐きを調整できるの!?」

リズがびっくりしている間にも、ずっと先でぶちあたった風が、ドゴンッと何かを押して開く音が上がった。

続いて幼獣が、自分の喉の調子を確認する。

「んっ、んんー……みゅっみゅー! ――ぎゃわん!」

最後、ようやくといった感じで、幼獣の口からやや犬っぽい〝吠え〟が出された。

と、一拍の間を置いて、

「ヴォン!」

滑り落ちていく先の方から、野太い獣の立派な吠え声がした。

あ、カルロだ。そう気づいた直後、リズは、ニコラスと揃って隠し通路から吐き出されるようにして、真っ白いもふもふに勢いよくダイブしていた。

瞼の裏に眩しさを感じた。

そして、最上級のクッションのような、至上のもふもふに包まれている。

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