平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「あ、悪運だって言いたいんでしょおおおおお!?」

リズは、思わず涙目になって言い返した。自分の不甲斐無さは、報告しながらひしひしと感じていた。



「ふむふむ、なんだ痴話喧嘩か?」

ニコラスは、カルロがそちらへと歩き出して二人の様子に気づいた。

自分がお願いした調査の件で、獣騎士団の上司と部下としてピリピリさせてしまったのだろうか。

思い返せば、ジェドが恥ずかしがり屋だと紹介した通り、リズは外では絶対に名前呼びしないくらいに〝初心な娘〟だ。

「謙虚だよなぁ。二人きりの時だけ『ジェドったら?』みたいに呼んで、あいつを甘やかしているんだろう」

まだ十五歳。恋愛経験ゼロのニコラスは、そう想像して考える。

リズはいい娘だ。初めての王都であるというし、婚約前旅行としてのいい思い出が作れたら嬉しいだろう。ジェドだって同じ気持ちのはずだ。

――うむ。ここは自分が気をきかせてやろう。

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