平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
さきほどのは、第一王子ニコラスの抱えている幼獣ではなく、確実にカルロの存在をチェックしている感じがあった。

もし、ジェドに関わる何かがあったらと考えてしまった。すると落ち着かなくなってきて、リズはうーんと悩み込む。

「団長様は、注目されているグレインベルトの領主様よね。ならカルロは、団長様の近くに置いた方がいいのではないかしら」

リズが確認した途端、視線を受け止めたエドモンドが間髪入れず否定する。

「いえ。唯一の後継者だからこそ、狙われないと思います」

「え? でも、今のところ現役で獣騎士団と、領地の白獣たちをみているグレイソン伯爵家の人間は、団長様だけなんですよね? なら――」

「だからこそなんですよ、リズさん」

エドモンドは、真面目な顔をしつつも丁寧に説明していく。

国にとって、白獣というのは、聖獣として位置づけられているくらいに、とても貴重だ。

グレイソン伯爵家の人間――というよりは、グレインベルトの正当なる後継者と領主だけが、全ての白獣を従わせることができる。

< 195 / 310 >

この作品をシェア

pagetop