平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
ハッと彼が、王子としての立場を思い出して姿勢を整え直す。腕の中のもふもふな幼獣がばっちり似合っているのだけれど、へたな咳払いをして続ける。

「うむ、良いぞ」

きっとお立場もあって、友達作りがうまくいかないのだろう。ほろりと思ったリズと同じく、カルロと軍馬もニコラスを見ていた。

もしかしたら軍馬も、一人でがんばっている彼を放っておけなかったのかもしれない。そう考えたところで、不意にリズは気づく。

「もしかして、あなたも……?」

尋ねてみると、幼獣がニコラスの腕の中から、大きな紫色(バイオレット)の目でしっかりリズを見つめ返して、こくんっと頷いた。

――放っておけなかった。だから、そばについていた。

幼いその眼差しに、そんな想いをリズは受け取った。獣騎士団にいる幼獣よりも、やっぱりお兄ちゃんらしいところを感じた。もしかしたらそれは、ジェドの気持ちを汲んでのことでもあるのかもしれない。

「団長様も、きっと殿下のことが友達として大切なんですね」

「ん? 突然どうした?」

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