平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
任せとけという顔でニコラスが宣言し、幼獣が雰囲気だけで「みゃう!」と便乗して鳴いた。

それを耳にした途端、リズは直前の流れも気にしていられなくなった。恐らくは陛下に婚約の書類に印を押させる気なのでは……と想像して、口元が引き攣る。

やばい。これは、あとでしっかり事情を説明しておかなければ。

忘れずにそうようと、リズは心に決めた。



◆§◆§◆



コーマックたちの到着の知らせを受けたのは、その翌日だった。

本日は、予定されている合同演習の日だ。公務に獣騎士団も小隊で参列することが正式に決定し、通達が出された日程にての到着だった。

「殿下の幼獣の件は、団長からの手紙でも把握しました」

騎獣した彼らの着地場所をジェドから教えられたリズは、カルロと共に駆けつけたところで、そうコーマックに言われた。

「リズさんも視線を感じたとのことで、我々も殿下の周りについては気をつけてみているようにします」

「副団長様、ありがとうございます。皆様もどうぞよろしくお願いします」

リズがぺこりと頭を下げると、運んでくれた相棒獣たちを褒めて撫でていた獣騎士たちが、途端にわははと笑った。

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