平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
王都の町中も、全王都民総勢で祝うかのように飾りつけられていっている様子を、リズも登城の道中で目にしていた。

獣騎士団長、グレインベルトの領主であるグレイソン伯爵の王都入りということもあるのだろう。

それだけジェドが注目されている人でもあるのだ。

「国の軍事力を示す目的もあると、団長様はおっしゃっていました」

リズは、思い出しながらコーマックに伝えた。

「昨日、相手の国の軍人さんたちが、一旦陛下へのご挨拶もかねて王宮入りしたのを殿下たちと見かけました。国の王の代理人で、すごく偉い貴族様も何組かいらっしゃっていました」

昨日、ニコラスの私室へと向かいながら見かけた。軍人たちは全員、淡い太陽色のたてがみを持った漆黒の馬、という目を引く軍馬にまたがっていた。

ニコラスの話だと、あの軍馬は、平和小国リリーエルタだけに生息している特有のものであるらしい。

軍馬の中でも、足はやや短めだが俊敏で力がある。元々暴れ馬な性格ゆえに物怖じもしない、ガッチリとした骨肉逞しい〝いい軍馬〟なのだとか。

『俺も詳しくは知らんけどな! 父上が、見事な戦闘馬だと褒めていたぞ』

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