平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
両軍が剣の代わりに木刀を持ち、騎獣と騎馬による第一撃となる木刀同士の衝撃音を響かせ、鍔迫り合いまで見せた。

「おぉ! 両者どちらも速いっ」

「さすがはリリーエルタの誇る軍馬! 戦闘獣の脚力にも負けていませんな」

「いや、さすがはウェルキンス王国の最強部隊軍です! 感銘です!」

両国からの参加者ら、そして祝いに駆けつけた外国の者らも交えて、会場内が一気に盛り上がる。

今回、獣騎士団は騎獣による〝飛空〟を禁じられていた。見物客に向けた模擬試合のパフォーマンスは、地上戦のみと限定された木刀戦だ。

だが陸試合でも、ジェドたちは優秀な軍馬に負けなかった。

戦闘獣は、その大きな体で力強く闘技場内を駆ける。追う軍馬に騎馬した軍人の攻撃を許さず、俊敏な動きでもってたくみに予測軌道をそらした。

――と、高速走行からの、突如として強靭な爪を地面に突き立てて、戦闘獣が後方へと急転換する。

「何!?」

その機敏さに、防衛部隊軍は驚かされたらしい。それは騎獣させた状態にもかかわらずの、獣騎士とぴったり呼吸を揃えての攻撃体勢の急変だった。

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