平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
正面から迫られた直後には、あっという間に間合いを詰められ二組が落馬した。

「防衛部隊軍、二組退場! 続いて西口方向、一組退場!」

審判の騎馬隊が、合否の声を響かせていく。

開始から数分経たず、相手の騎馬が三割退場となった。

かけ声を上げて軍馬を操る防衛部隊軍に対して、獣騎士団は〝冷静なる沈黙〟を貫き、完璧なコンビネーションをみせて怒涛の攻防を繰り広げた。

「さすがはっ、ウェルキンス王国最強の部隊軍……!」

部隊長が、怪我をさせない絶妙な落馬を見届ける。そして自分の馬の走りを加速させると、再びジェドと木刀を打ち合った。

パフォーマンスの一環の木刀試合とはいえ、両者共に現役であるだけに、目を離せないくらい本格的だ。

審判役が次々に上げていく実況を聞きながら、リズは戦うみんなの様子をハラハラして見守っていた。

けれど、その姿は、とても凛々しくて――。

地上戦が始まってから十分後には、怖さもなくなって、ただただ獣騎士と相棒獣が力を合わせて戦っている風景に見惚れていた。

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