平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
ジェドは戦闘に参加しながらも、常に部下たちの同行も把握していた。たびたび小さく手で合図して、そちらへコーマックたちを動かせる。

その仕草も、洗練されたこれまでの経験の積み重ねを感じた。

戦闘へと移るジェドとカルロが、息ぴったりに同じ方向へ目を向けるさまが、リズの目に焼き付いた。

つい、ぼうっとなってしまっていた。耳に飛び込んできた大きな声で我に返る。

「獣騎士団、勝利! これにて終了!」

カンカンと銅板が打ち鳴らされ、闘技場の各場所で盛大に旗が振られる。

わっと観客席から歓声が上がった。スタンディングオベレーションの拍手喝采に「ひぇっ」とびっくりしてようやく――。

リズは、木刀戦が無事に終了したことを理解した。



「いやぁ、実に素晴らしいですな!」

パフォーマンスの木刀戦を終え、戦闘獣と軍馬を降りた両軍が互いを労い合って握手する。

観客たちの一部が退出していく中、リズは騎馬隊の男に促されて獣騎士団に合流した。部隊長は、部下たちの想いを代表してジェドを褒めちぎっていた。

「副団長様、皆さん、お疲れ様です」

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