平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「お前が教育したカルロは、特別にとても立派で、美しい」

「……はい。ありがとうございます、殿下」

「ははっ、リズは、意外と涙もろいんだなぁ」

ニコラスが指示し、エドモンドがリズへハンカチを差し出した。一瞬ためらったものの、目尻から涙がこぼれそうで有り難く使わせてもらうことにした。

獣騎士団を含めた一向の行進が、予定通り大きな道を大聖堂側へと進んでいく。

「よしっ、追うぞリズ!」

片腕に幼獣を抱いたニコラスが、意気込むようにぐっと拳を作って言った。

涙をしっかりと拭ったリズは、深く頷き返した。つい先日まで、つきっ切りで教育していたカルロも、見届けたい気持ちでいっぱいだった。

一緒になって動き出そうとした時、ふと後ろから続かないことに気づいた。

「あれ、エドモンドさん……?」

返したハンカチを、まだしまっている最中なのかしらと、疑問を覚えて振り返る。案の定そこには、懐を軽く叩いてならしているエドモンドの姿があった。

と、流し目を向けていた彼の目が、リズとニコラスへ戻る。

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