平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「殿下、唐突で申し訳ございません。実は急用が入っておりまして、しばしおそばを離れることになります」

「何、そうなのか?」

「はい。殿下は王宮の方で待たれる予定でしたから、一時でいいので頼まれてくれないかと、陛下に野暮用を頼まれていたのです」

するとニコラスが、ハッと察した顔になった。

「また俺に黙って、こっそり下町のお土産を買わせるつもりだったんだな!?」

「バレてしまっては仕方ありませんね、その通りです」

キリリとした生真面目な顔で、エドモンドはぴしゃりと回答した。

リズは、国王様はのほほんとした方なのかしらと困惑した。以前、彼が獣騎士団で土産リストがどうのと口にしていたのを思い出す。

「いつも父上だけずるいぞ! 俺だって夜更かしで菓子を食べたいのにっ」

ニコラスが悔しそうに地団太を踏む。抱っこされている幼獣が、ゆらゆらと揺れるのを楽しんで、きゃっきゃっと上機嫌そうにしていた。

「でもエドモンドさん、このタイミングで離れても大丈夫なんですか? 私、殿下を連れて先に王宮へ戻りましょうか?」

「えぇぇっ、俺はパレードを見るんだぞ!」

「ですが、殿下」

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