平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「ふっふっふ、大聖堂の二階からなら、ばっちり父上たちの顔まで見られるぞ!」

「え。……あの、それ、私たちが入っても大丈夫な場所なんですか?」

再び街中を移動し始めたニコラスに続きながら、リズは、ちらりとみかけた荘厳な大聖堂を思い返した。

その時、唐突に前が遮られた。

ニコラスと一緒にリズも足を止めた。そこには無精鬚をはやした男たちがいた。彼らはよれた帽子を目深に被り、真っ直ぐこちらを見ている。

なんだか嫌な感じがした。見つめ合っている時間が延びるごとに、じりじりと胸が焦げつくようなものが込み上げる。

「なんだ、お前たちは? すまないが、そこを通してくれ」

時間もないのにと、ニコラスは顰め面で男たちに堂々と声をかけた。

リズは言葉を続けようとしたニコラスを、咄嗟に自分そばへと引き戻して止めた。それでも男たちは、じっとこちらを見ていて動かない。

「リズ、一体何をするんだ?」

「殿下、あちらへ行きましょう」

本能が、彼らはだめだとリズに訴えてくる気がする。

こそっとそう伝えた時、答えるニコラスよりも早く、男たちのうちの一人が言ってきた。

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