平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
そう指示してきた彼の向こうには、軍人を含む男たちがいた。彼は陛下から話を聞いて、何かしらプロの男たちと調べていたのではないだろうか?

「みょん!」

腕に抱えた幼獣の声が聞こえて、リズは後ろを見やった。

「ひぇっ、もう追ってきた!」

先程の男たちが、ごった返した人並みを乱暴にかき分けて向かってくる。

ざっ見た感じ、怒り心頭といった様子だ。周りの雑踏とした声や賑わいでよく聞こえないが、制止の言葉と共にギロリと睨まれて身が竦む。

「近くに警備の者がいるはずなんだがっ」

手を引っ張られているニコラスが、目を走らせる。

「ど、どのあたりが覚えていますかっ?」

「うーん。――そこらに配置されていると聞いた!」

からっとした陽気な笑顔で答えられて、リズはがくっと肩を落とした。

「殿下、うまい返答が思いついた、みたいな顔で言われても……」

「でも『抜かりない警備だ』と聞いたのは本当だぞ。陛下といたジェドが、俺にそう言っていたもん」

どーん、とニコラスが王子風を装うのも忘れて言い放つ。

「うっ、言い方が可愛い……!」

< 249 / 310 >

この作品をシェア

pagetop