平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
リズは、幼獣相手みたく胸にきゅんっときてしまった。これまで村でも年下の子供をみたりしてきたのに、どうしてか母性を強くくすぐられた。

不意に脳裏を過ぎっていったのは、幼獣のパパっぽいジェドだった。

なぜか胸が高鳴った。引っ張っているニコラスが、怒ってないかなと観察してくるのが、もう可愛くて可愛くて仕方がなくなる。

――え、何これ。私どうしちゃったの?

もふもふ相手でもないのにと戸惑っていると、腕の中の幼獣が可愛く鳴いてきた。

「みゅん! みゅ、みゅ」

「あの、遊んでいるわけじゃないのよ。可愛く頭でリズムを取らないで……」

「それぜひ見たいぞ! 俺は自分で走る!」

ニコラスが、後ろから素早く主張してくる。

後ろに追ってがいるので、彼を前に行かせた方が安全だろう。男の子のニコラスが自分よりも走れることを期待して、リズはそうすることにした。

人の間をぬって全力で走る。

パレードの行進は、どこまで進んでいったのか分からない。誰もが人垣の向こうに集中していて、後ろをパッと通り過ぎるリズたちを振り返る者はいない。

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