平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「これだけ騒いでいたら、警備している側から気づきそうなんだが」

でも実際、ニコラスとパレードを追っている道中、警備する人間の姿は見かけていなかった。

本当に護衛部隊が配置されているのだろうか。リズはエドモンドの言葉を思い出しながら、警備にあたっている騎士や兵がいないか目で探した。

建物に囲まれた広い場所に出た。色とりどりの屋台テントも張られ、飾り付けされた店先にも道端にも紙吹雪が舞っている。

「みゅ!」

不意に、リズの腕の中から、幼獣が「んっ」と後ろを手で示す。

ん?と肩越しに振り返った途端、二人はそれぞれ、赤紫色(グレープガーネット)の目とカナリア色の目を見開いた。

「数が増えたっ」

「あいつら、しつっこいな! 誘拐に何か大きな目的でもあるのか!?」

不審な男たちの数が、明らかに増えていた。人混みの横から脇から、わらわらと出てきてどんどん合流しているのが窺えた。

人が多い状況を利用しているのだろう。全員が私服であるし、最初の無精鬚の男たち以外は、人混みに紛れてしまえば見分けがつかない。

「そこまでして、殿下を狙っているだなんて……」

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