平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「この日を待っていたと考えられるな」

「都合よく殿下が一人にタイミングをはかっていたと? でも、普段からエドモンドさんが」

言いかけて、ハタと気づく。

――もし、内部の者だとしたら、彼は味方なんだろうか?

一瞬、そんな想いに囚われた。けれどリズは、直後、そう考えた自分の器の小ささに恥じて、心の中でエドモンドに謝った。

脳裏に過ぎったのは、白獣と獣騎士を信じているジェドだった。

彼が『信じる』と口にしていた。ならば、エドモンドは悪者ではない。もしかしたら、国王におつかいを頼まれていたのを見られていた可能性もある。

「殿下、幼獣を抱っこしてもらってもいいでしょうか?」

リズは、ごくりと唾を飲んでそう切り出した。

不審そうにニコラスが目を向ける。

「俺の方が狙われているのにか?」

「いえ、絶対に私が守ります。殿下も、幼獣も」

差し出された流れで、彼が幼獣を受け取った。抱っこは慣れたもので、両腕でしっかり抱きしめつつも走る速度は変わらない。

「殿下、もし、追いつかれそうになって私が途中で離れても、警備している軍人さんたちのところまで真っすぐ走り続けてください」

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