平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「そんな縁起でもないこと言うな。追いつかせるもんかっ」
そうは言っても、次第に迫られているのは目に見えて確かだった。
もしもの時は、体当たりしてでも止める覚悟だ。自分が守るべきなのに、先程は幼獣がリズとニコラスを守ってくれた。
不安で瞳は濡れていたが、それでも強さを宿して肩越しに追っ手を見た。そんなリズに、ニコラスがうろたえる。
「お、おい。バカなことを考えているんじゃないだろうな。お、王子として、リズが身を張るだとかそういうのは絶対に許さないぞっ」
――あと、十数歩の距離で、先頭の無精鬚の男に近付かれてしまう。
「聞き分けてください、殿下」
リズは、男たちの方を見据えたまま、緊張に震えた手に拳を作ってそう強く言い聞かせた。
「獣騎士団の一員として、そして『あなたのそばを』と任された、団長様直属の部下として――私が殿下たちをお守りいたします」
そうだ。私は今、団長様の直属の部下なのだ。
だから、絶対に無理だと思った恋人役だって、こうしてがんばるこうにしたのだったと、不意に気づかされた。あの人を、信じているから。
そうは言っても、次第に迫られているのは目に見えて確かだった。
もしもの時は、体当たりしてでも止める覚悟だ。自分が守るべきなのに、先程は幼獣がリズとニコラスを守ってくれた。
不安で瞳は濡れていたが、それでも強さを宿して肩越しに追っ手を見た。そんなリズに、ニコラスがうろたえる。
「お、おい。バカなことを考えているんじゃないだろうな。お、王子として、リズが身を張るだとかそういうのは絶対に許さないぞっ」
――あと、十数歩の距離で、先頭の無精鬚の男に近付かれてしまう。
「聞き分けてください、殿下」
リズは、男たちの方を見据えたまま、緊張に震えた手に拳を作ってそう強く言い聞かせた。
「獣騎士団の一員として、そして『あなたのそばを』と任された、団長様直属の部下として――私が殿下たちをお守りいたします」
そうだ。私は今、団長様の直属の部下なのだ。
だから、絶対に無理だと思った恋人役だって、こうしてがんばるこうにしたのだったと、不意に気づかされた。あの人を、信じているから。