平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
――そうやって、人々の目が空に向かったところで地上に動きがあった。
エドモンドが指揮を執り、潜伏していた近衛騎士部隊と一緒になって、一斉に男たちを取り押さえにかかった。
カルロが気を利かせて、ジェドとリズを騎獣させたまま穏やかに空を駆けて移動する。それとなくコーマックたちの向こうへと回った。
気づいたジェドが、ようやく遠慮がちにリズの背に手を添える。
「リズ。リズ、すまない、その、そんなにくっつかれると、下が見えないんだが……」
「なんか安心するんです。もう少しだけでいいので、こうさせてください」
直前まで心細くいたリズは、言いながらぎゅっと額を押し当てる。彼の温もりを感じていると、次第に胸の奥まで安堵が広がっていく気がした。
「くっ」
ジェドが苦悶の声を上げ、華奢な背に添えた手を僅かに離した。表情を片手で隠し覆って耐える。
「……なんでこんな時に、そう素直なんだ……っ、くそ、可愛いな」
そんな珍しい感じの上司、ジェドへ、コーマックたちが半ば同情するような目を向けていた。