平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「皆さん、もしかして事前に待機されていたんですか?」

そう口にして目を戻したところで、リズはきょとんとした。

なぜかジェドが、顔を手で押さえて溜息をついている。

「お前は、本当に、最近は俺を翻弄するのがうまいよな」

「何をおっしゃっているんですか?」

いつもリズを困らせているのは、鬼上司のジェドの方である。今の恋人役だって、途中でちょいちょい意地悪を発揮されて大変だ。

そう思っていると、下でカルロが「ふぅ」と鼻息をつくのが聞こえた。

「カルロ、何か言いたいことでもあるの?」

「ふん」

「カルロ、リズには黙っていろよ」

リズが尋ねたそばから、ジェドが念をしてそう言った。

また何やら〝心の中で会話〟があったらしい。団長様だけずるい、とリズはちょっとだけ羨ましくなって頬を膨らませた。

「今回の件だが」

またくらくらした様子で、ジェドが額に手を当ててリズから目をそらしつつ、そう切り出した。

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