平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「白獣は人の気配と、危害を加えようとする〝敵の気配〟に敏感だ。はじめにニコラスから『幼獣が一時、頑なに足元を歩きたがる』と聞いて、警戒して守っている反応だと気づいた。だからまず、ニコラスが狙われている可能性を疑った」

「じゃあ、団長様は最初から全部知っていたんですか!?」

「いや、ただの推測だ。その時は、何も知ってはいない」

ジェドは調子が戻ると、ぴしゃりと言いながらリズへ目を戻した。

「その後、対面が叶った陛下から気になる話を聞いた。もしやと思って、急ぎ宰相らも交えて話したところ、嫌な予感通りのとある線が急浮上したわけだ」

「とある線って?」

「実は以前、王都で事件が起こって犯行グループの一部が捕えられた。王宮内にも首謀者と内通者がいるとして調査を進められていた。そこで、急きょ目星が付いていたその者が管理しているサロンを調べていたら、お前たちが出てきたんだ」

それは、ジェドたちが探していた隠し通路だったらしい。

おかげで、犯行グループの一部を王宮に出入りさせ、本人も魔法のように建物内を移動したトリックも判明したという。

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