平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「お前が、エドモンドと気づいた視線の一件も役に立った。おかげで内部のあやしい者の中で、どの派閥が協力にあたっていたのかも分かった」

「他にもたくさん、王宮内に協力者がいたんですね」

「金で雇った者が、へまをして捕らわれた。自分のことが知られてはまずいと、今回の計画を企てた。よくある話だ」

ああ、そうかと、不意に理解する。

先程のニコラスの言葉に続いて、ジェドが以前『白獣が認めたエドモンドの他は信じない』と口にしていたところの意味も、正しく読み取れたような気がした。

「白獣は繊細で、とても敏感な生き物で――彼らは、いい人と悪い人も、分かっちゃうんですね」

リズは、思わずそう声に出して言った。だからジェドは、それもあって白獣の目と直感を信じてもいるのだろう。

近くにいるコーマックたちは、何も答えてこなかった。後ろのジェドも少し笑っているだけで、その無言の回答に『その通りだ』という言葉を感じた。

ふっと飛行の景色へ誘われ、何気なく目の前の光景へ視線を向けた。

ああ、綺麗だなと思った。こうして見ていると、空を駆けるカルロたちの視線をそのままに感じられるような気がしてくる。

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