平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
風がとても気持ちいい。眼下には、まるで祭りのような王都の光景が一面に広がっていて、太陽の日差しを受けていた。

「見ていると、何もかもが揃った美しい場所に思えるのに、物騒なことやたくさんのことも渦巻いているんですね――殿下は、大丈夫でしょうか?」

気になって、リズは肩越しにジェドを見上げて尋ねた。

難しいことは分からない。でも、あの十五歳の素直で明るい少年王子は、この先、王位継承者として大人たちの陰謀に困らされたりしないだろうか。

すると、そんなリズの思いなんて分かっていると言わんばかりに、前を見据えたジェドがよく通る声でこう言ってきた。

「ニコラスは、未来の国王だ。聖獣としても扱われている白獣が認めた。その時点で、反対意見を言う少数派も圧倒的に減ったんだよ」

思い出したのか、何やらおかしそうに「くくっ」とジェドが素の表情で笑いをもらした。

やっぱり彼も年下のニコラスのことを思っているらしい。リラックスした素顔が覗いて、リズはそう分かった。

「団長様って、素直じゃないんですね」

吐息交じりにそう呟いたら、後ろからぼすんっと体重をかけられた。

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