平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「『みんな好きに食べてこい。仕事は終了だ』って告げてから、ちょっと社交したあとはずーっとこっで見てるだけだし」

「ほら。リズちゃん、楽しそうですよ。ケーキを食べる顔が可愛い感じです」

「ニコラス殿下とめっちゃ盛り上がって、ダンスにも気づいていないくらい笑顔炸裂じゃないっすか。せっかくだし、あの中に飛び込んできては?」

と、背中を押すように言い続けていた部下たちは、そこでコーマック共々不意に気づき「あ」と声を上げた。

リズの様子を実況中継された途端、ジェドがもう見ていられなくなった様子で顔の下を隠した。その頬は少し赤く染まっている。

「――そんなの、お前たちに言われずとも知ってる。自由行動をしていいとカルロと解放してから、リズは、ずっと可愛い」

言葉多く語れないように、名前を呼んだところで、ジェドが一旦声を詰まらせて口ごもった。

リズは可愛い。そう正直な思いを口に出してみたら、ますます顔が熱くなるのを止められなくなった。素直になるタイミングがへたな彼は、もうこの際だと勢いのまま部下たちに打ち明ける。

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