平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「俺だってな、必死で耐えてんだよ。あいつ、日に日に警戒心がなくなって寝ぼけてくっついてくるし、ある種、拷問だぞ」

こらえようと思っているのに、可愛すぎて意地悪で恥ずかしがらせたくなるのも問題だ。……彼女が大丈夫そうなところまで抑えてはいるけれど。

最近は、カルロの騎獣をきっかけに抱き締められるようになったのは有難い。

でもジェドとしては、本当はもっと触りたくてたまらないのだ。

その肌を直で味わって、唇を重ね合わせ、普段とは違うもっと愛らしい彼女の声を聞きながら、リズの隅々まで堪能してしまいたい。

そんなよこしまなことを考えているジェドに、獣騎士たちがぶわっと同情をあからさまにした。

「初心っ、あの団長がめっちゃ純情に恋と向き合ってる!」

「俺はリズちゃんに安心したけど、団長って不憫……!」

「まじで初恋なんスね」

その時、彼らは一様にハタと口を閉じた。

人の来る気配に目を向けてみると、エドモンドがやってくる姿があった。給仕でもないのに、彼は盆に人数分のシャンパングラスを持っている。

「エドモンドさん、一体どうしたんです?」

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