平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
そう答えながら、呼吸も上がった彼が扉を閉める。
「それにしては、なんだか苦しそうです。あの、サムソンさんをお呼びしましょうか?」
「誰も呼ぶな」
提案した途端、まるで叱るような強い声でぴしゃりと言われてしまい、リズはびくりとした。
「で、でも、もし大きな病気だったりしたら、サムソンさんの方が――」
その時、やや乱暴に手を取られた。
ぐいっと目の前に顔を近づけられた。ジェドの青い目は、リズの全てを見透かすように強くて動けなくなってしまう。
「今、俺の前で、俺以外の男の名を口にしないで欲しい。たとえ老いた執事であろうと、今の俺はこらえられる自信がない」
「え? あの、団長様……?」
そのまま体重をかけられて、リズは後ろによろめく。
ジェドは、立っているのもようやくそうだった。よほど息苦しかったのか、軍服の首回りがネクタイごと少し緩められている。
何がどうなっているのかは分からないが、彼が『誰かを呼ぶほどの病気ではない』というのなら、そうなのだろう。
「えっと、あの、……そうだ! お水がテーブルにありますので、少し飲んではいかがでしょうかっ?」
「それにしては、なんだか苦しそうです。あの、サムソンさんをお呼びしましょうか?」
「誰も呼ぶな」
提案した途端、まるで叱るような強い声でぴしゃりと言われてしまい、リズはびくりとした。
「で、でも、もし大きな病気だったりしたら、サムソンさんの方が――」
その時、やや乱暴に手を取られた。
ぐいっと目の前に顔を近づけられた。ジェドの青い目は、リズの全てを見透かすように強くて動けなくなってしまう。
「今、俺の前で、俺以外の男の名を口にしないで欲しい。たとえ老いた執事であろうと、今の俺はこらえられる自信がない」
「え? あの、団長様……?」
そのまま体重をかけられて、リズは後ろによろめく。
ジェドは、立っているのもようやくそうだった。よほど息苦しかったのか、軍服の首回りがネクタイごと少し緩められている。
何がどうなっているのかは分からないが、彼が『誰かを呼ぶほどの病気ではない』というのなら、そうなのだろう。
「えっと、あの、……そうだ! お水がテーブルにありますので、少し飲んではいかがでしょうかっ?」