平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
自然と腰を抱かれているリズは、歩みを支えられてかぁっと顔が赤くなった。カルロが後ろから付いてくる。

「お前は今、俺の婚約者だろう?」

絶妙なタイミングで、そう確認するように囁かれた。

――正しくは、未来の婚約者という〝設定〟だ。

けれど先程、ニコラスに許しを取ったこともあって、堂々と婚約者を口にしているらしい。婚約者候補の恋人なのに、と思う。

だかリズは、まるで知ってやっているかのような魅力的な色香に、くらくらした。王都滞在の間、うまくやっていけるのか、早々に不安になった。



◆§◆§◆



獣騎士団長にして、グレイソン伯爵の久々の登城とあって、わざわざ本日の日中にずらされたパーティーは大盛況だった。

賑わう会場の外で、カルロは一旦、待機することになった。

ニコラスの登場に続き、ジェドがリズを抱いて入場すると歓声も上がった。女性の黄色い声がやや強かったが、喜びと祝福する男性の声も多かった。

「グレイソン伯爵、まさか君がもう自分の幸運の女性を見つけていたとは、驚きだよ」

「こうしてワシが生きている間にお目にできて、大変良かった」

「このたびは、運命の女神を見つけられて本当におめでとう――」
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