平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
次々に声をかけられて、リズは目が回りそうになった。貴族たちの「運命」やら「女神」やら「幸運」やらといった抽象的な言い回し言葉も、耳に慣れなくて頭の中がこんがらがった。
両陛下のもとへ辿り着いた時には、庶民の身での対面に卒倒しそうになった。しかも顔を覚えられて、名前まで呼ばれて大変恐縮してしまう。
おかげで、上流階級の挨拶もあって何を話したのか分からなかった。
場違いなところに放り込まれた小動物みたいに、リズはもうジェドを頼りきり、エスコートが解かれるとその腕の袖をつまんでしまっていた。
ジェドは、両陛下と短い対話を終える。続いてリズは、慣れたように貴族流の挨拶をしていった彼に、他の貴族たちへ恋人として紹介されまくった。
「俺の婚約者です。ああ、正式にはまだなのですが。こうしてご紹介できる日がくるとは、俺自身思っていなかったものですから、正直、とても嬉しくて」
ジェドは、まるで本当のことみたいに貴族らと言葉を交わした。
これが嘘だとバレたらどうするつもりなんですかと、リズは焦った。けれど不慣れな場への緊張と困惑で頭がいっぱいのところ、次から次へと名乗られ、相手の顔を覚える暇もない。
「ははは、グレイソン伯爵も、とうとうご自分の〝花〟をお見つけになられましたか」
「けれどまだ、書面上での約束は交わされていないのでしょう?」
「ゆくゆく婚約者になる人です。その時が待ちきれません」
期待が捨てきれない様子で、令嬢がうまいこと嫌味っぽく言う。しかしジェドは慣れたように、さらりとかわして逆に評価を上げる形で述べた。
「本来であれば、もう少しあとに皆様に御紹介するはずだったのですが。ニコラス殿下伝手で、陛下の方に知られてしまいましてね。ちょうど仕事が一段落したところだったので、これはいい機会だと、陛下たちへ俺の相棒獣の件と共に報告と、彼女を両親に引き合わせようかと」
よくもまぁ、つらつらと言葉が出てくるものである。
両陛下のもとへ辿り着いた時には、庶民の身での対面に卒倒しそうになった。しかも顔を覚えられて、名前まで呼ばれて大変恐縮してしまう。
おかげで、上流階級の挨拶もあって何を話したのか分からなかった。
場違いなところに放り込まれた小動物みたいに、リズはもうジェドを頼りきり、エスコートが解かれるとその腕の袖をつまんでしまっていた。
ジェドは、両陛下と短い対話を終える。続いてリズは、慣れたように貴族流の挨拶をしていった彼に、他の貴族たちへ恋人として紹介されまくった。
「俺の婚約者です。ああ、正式にはまだなのですが。こうしてご紹介できる日がくるとは、俺自身思っていなかったものですから、正直、とても嬉しくて」
ジェドは、まるで本当のことみたいに貴族らと言葉を交わした。
これが嘘だとバレたらどうするつもりなんですかと、リズは焦った。けれど不慣れな場への緊張と困惑で頭がいっぱいのところ、次から次へと名乗られ、相手の顔を覚える暇もない。
「ははは、グレイソン伯爵も、とうとうご自分の〝花〟をお見つけになられましたか」
「けれどまだ、書面上での約束は交わされていないのでしょう?」
「ゆくゆく婚約者になる人です。その時が待ちきれません」
期待が捨てきれない様子で、令嬢がうまいこと嫌味っぽく言う。しかしジェドは慣れたように、さらりとかわして逆に評価を上げる形で述べた。
「本来であれば、もう少しあとに皆様に御紹介するはずだったのですが。ニコラス殿下伝手で、陛下の方に知られてしまいましてね。ちょうど仕事が一段落したところだったので、これはいい機会だと、陛下たちへ俺の相棒獣の件と共に報告と、彼女を両親に引き合わせようかと」
よくもまぁ、つらつらと言葉が出てくるものである。