平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
リズは、そんな期待を込めて声をかけようとした。
だが提案しようとした矢先、彼女の声は、甲高い女性たちの黄色い声に遮られてしまっていた。
「ジェド様! このたびは、またこうしてお久しぶりにお姿を見られて、とても嬉しいですわ!」
「わくたしを覚えていらっしゃいます? エレブィッジ公の娘にございますわっ」
「今日はお仕事着なのですねっ、相棒獣に騎獣してのご来訪だったため、というのは本当ですの?」
令嬢たちが、どっと押し寄せてきた。
その勢いに気圧されて「ひぇっ」とか細い慄きを口にした直後、リズはどかっと押しやられてジェドの方へぶつかっていた。彼が難なく腕で受け止めて、もみくちゃにならないようさりげなく自分の後ろへ庇う。
大きく膨らんだ、ぴらぴらとした生地もたっぷりのドレス。令嬢たちは、みんなとても美しく着飾っていて、集団になると色気も増し増しだった。
一色ゴージャスな光景と化した視界に、リズはジェドの後ろに隠れたままくらりとした。
――私、この世界、絶対に無理っ!
貴族の雰囲気に圧倒されていると、そんな令嬢の勢いなど仔猫がじゃれるのと大して変わらないと言わんばかりに、紳士たちがはははと笑った。
「相変わらず大人気だな、伯爵」
「いえ、それほどでも」
かけられた声の一つに、ジェドが慣れたように答える。すると続いて、きらきら輝く『理想の上司ナンバー1』の外向け用の笑顔で、令嬢たちに応えた。
だが提案しようとした矢先、彼女の声は、甲高い女性たちの黄色い声に遮られてしまっていた。
「ジェド様! このたびは、またこうしてお久しぶりにお姿を見られて、とても嬉しいですわ!」
「わくたしを覚えていらっしゃいます? エレブィッジ公の娘にございますわっ」
「今日はお仕事着なのですねっ、相棒獣に騎獣してのご来訪だったため、というのは本当ですの?」
令嬢たちが、どっと押し寄せてきた。
その勢いに気圧されて「ひぇっ」とか細い慄きを口にした直後、リズはどかっと押しやられてジェドの方へぶつかっていた。彼が難なく腕で受け止めて、もみくちゃにならないようさりげなく自分の後ろへ庇う。
大きく膨らんだ、ぴらぴらとした生地もたっぷりのドレス。令嬢たちは、みんなとても美しく着飾っていて、集団になると色気も増し増しだった。
一色ゴージャスな光景と化した視界に、リズはジェドの後ろに隠れたままくらりとした。
――私、この世界、絶対に無理っ!
貴族の雰囲気に圧倒されていると、そんな令嬢の勢いなど仔猫がじゃれるのと大して変わらないと言わんばかりに、紳士たちがはははと笑った。
「相変わらず大人気だな、伯爵」
「いえ、それほどでも」
かけられた声の一つに、ジェドが慣れたように答える。すると続いて、きらきら輝く『理想の上司ナンバー1』の外向け用の笑顔で、令嬢たちに応えた。